彬兄は約束通り7時前には帰ってきて、一緒にご飯を食べた。 わたしはいつもと変わらないように、今日歩いたときに見たものの話や、倫太郎が彬兄のパスタを食べたがってたことを話した。 晩ご飯が終わる頃にはお父さんたちも帰ってきて、お土産話で家族みんなが盛り上がる。 そんな時間がずっと続けばいいのに。 彬兄はもうすぐこの家からいなくなってしまう。 その夜、ベッドに入ったのはすっかり遅くなっていたのに、眠ることができなかった。