『?』
『お前がいい』
軽く不適な笑みを浮かべ神崎はそういう。
体が熱くなるのを感じる。
『い、家に親は?』
『いない。親帰ってくんの夜中かあるいは帰ってこないから』
そうなんだ…
私なんか辛い事聞いちゃったかな?
『…。』
私はどう言ったらいいかわからなくて、ただ頭をうつむかせてるだけだった。
すると…
『別に気にしてねーから親の事なんか。んな顔すんなよ』
と言って私の頭をぽんぽんと軽くたたいた。
うちの家庭ではお母さん、お父さん、弟、私の4人家族でクリスマスや年越しなどの行事があるときはいつも家族でパーティーをして過ごしていた。
けど神崎は違うのかな…
親が家に帰ってきても夜中じゃ顔見れないもんね…
私は考えた事もない…