そんなCMを観て、俺はすぐに直行した。

ご近所に見られるのが恥ずかしいので、軽い変装をして家を出た。


金はある、だが無いのは時間だ!
カバンの中にぎっしり詰めた現金を持ち、自動ドアをくぐる。


「いらっしゃいませ~、時間銀行へようこそ!」


「時間を買いたいんだが?」

「ありがとうございます、申し訳ありませんが、順番待ちのお客様がおられますので、席にてお待ちください。」


はやる気持ちを押さえ、席にて待つ