かちのかち

まだ洋海は状況が掴めない。
たまらず河神に確認を求めた。

「お姉ちゃん、私たち明日から軍人さんになるの?」


「そうだよ、お金も貰えるんだ。ヒロの好きなもの何だって食べられるぞ。」

河神は手を広げて説明し、洋海の興味を引いた。


「本当!?じゃあもうニンジン食べなくてもいいの!?」


「いや、それは違う。」


「え?……そうなんだ。」

すっかりシュンとしてしまった。


「手伝うから、食べられるように一緒に頑張ろう、な?」
洋海を鼓舞する。


「うん!!」

良い笑顔だ。