かちのかち

後ろのドアを女が抜けてきた。

「桂野大佐、ここは我々、大極高校特務科“フォーリミット”にお任せいただけませんか。」

女は長い髪をなびかせ、強くそう言った。


「酒田少尉か…君の実力は認める、だが君の所の人材は所詮高校生だ、前線には出せんよ。」


「そうですか。では、ここから街の消え行く姿を共に眺めましょう。」