かちのかち

座布団にちょこんと座っていた小さな娘が続けて喋りだす。


「幸ちゃんだけじゃない、白石ちゃんも凄いよ!」


それを聞いた白石はたまらず抱きついた。


「やっぱり、洋海は分かってくれると思ってたよ。おお、よしよし、ヒロは可愛いなぁ。」


白石は自分の頬を洋海のそれにぐりぐりと押しつけた。