【実は君たちに診断テストをした。あそこに君たちが魔法を会得するために必要な言葉を告げる。行ってくれ。】

そう言ったけれど三人以外はそこから動こうとしない。
五人は不信な目で少年を見ている。


【行かないんですか??】

【行けるわけないだろう。急にこんな所に来たかと思えば君たちは戦士だ??】

【しかも、救ってくれだなんて君は頭がイかれてるのかい??】

進藤君がしゃべり江角先輩が毒を吐く。

【行かないのなら強制的にするまでだよ。】

少年はそう言い唇をニッとあげ軽く手を振る。
すると、体が急に引っ張られそれぞれ違う部屋に引きずられ中に放り込まれ扉がバタンと閉まった。
その部屋には黒いフードを被った少年が立っていた。


【何??】

あいるは内心怖かったがこんなちびに怖がっていることがバレたくないため気丈に振る舞っていた。


【君は滅びの姫だ。】

【…は??】

【君は滅びの姫だ。俺はこの国を守りたい。だけど俺はこの国へと誘う案内役だ。守ってほしいけど不平等はいけない。だから君には知っていてほしい。それで決めてほしい。】
【うん】

【君は実は--------------------。】


それを聞いたあいるは愕然とした。