「昨日は、ペンタのお通夜があったにゃ」

「お…通夜…?」

お通夜ということは、ペンタが寿命を全うしたと言うことであろうが、葉瑠はその結論にたどり着くまで、数秒かかった。

「なんで? だってこの間餌をあげに行ったときも元気にしてたよ? 『はやく餌をよこせ』って、騒いでたし」

誰かのペットとはいえ、2度も会えば、立派な知り合いにもなる。

少なからず関わった生き物の死に、全く興味を持たないことはないだろう。

「もしかして、勝手に餌をあげたから? あ、あたし溺れた時に、ほら、髪の毛とかワックス付けてるから…。どうしよう、あたしの所為かも…」