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無事に商品を手に入れ、ミルクの家へ戻る。

持って来たネズミを見せると、興奮したのか、ゲージの中を走り回るミルク。

開封して中身を渡そうとしたが、ホッチキスで留められているため、簡単に開かなかった。

シンシに袋を押さえてもらい、必死にホッチキスで留まっている厚紙を引っ張る。

「………っ!」

「………っ!」

『ブチッ!』
「ぎゃあ!」

ホッチキスは外れたが、勢いよく後ろに転がって行き、一つも可愛らしくない叫び声をあげた。

「ハル様、大丈夫ですか?」

上半身を起き上がらせ、疲れた表情で右手を挙げた。

『ホッチキス一つで良かった…』