「ねぇ、シンシ…」

「何で御座いましょう? ハル様」

昼間、カジから預かったメモを見て、一体何度目のため息を吐こうとしているのか。

「…はぁ。」

ざっと数えて、約20回目だ。

「これ、更正させるも何も無いと思うんだけど…。帰ろう?」

「駄目ですよ。頂いたお仕事ですから」

今日の仕事の相手は、ハムスター。