「もしもーし。起きてますかー」

ゲージ内にある、申し訳程度のハンモックの上でくつろいでいる。

耳が一瞬動いた。
ゆっくりと足を延ばして寝返りを打ち、こちらに目線を向ける。

「………」

見ている…。

「………」

…。

「………何?」
「返事遅っ!」

思わずつっこみを入れてしまった。相当のんびり屋らしい。