何も物怖じせず歩き出すシンシを横目で見ながらその後ろを付いて歩く。説得するのは葉瑠である。人事のように言ってのけるシンシに若干苛立つ。

一体どこからその情報を手に入れたのか、家の隙間を通り中に入る。完璧な不法侵入だ。

猫を飼っているだけあって、余程のネコ好きなのか、山のようなグッズがある。

見るからにサイズの違う猫が2匹。ゲージも別々で双方くつろいでいる。

異様にでかい猫の前で立ち止まる。