「猫って言ってたよね」 少し落ち着いた頭部を庇いながらゆっくりとはしごを降りる。 「そうですね。2匹居る内の1匹が本日のお相手の様で御座います」 1匹は子猫で、もう1匹は立派な大人。その成猫の方が今回の困ったペットのようだ。 メモによると、気性が荒く、毛並みの手入れを全くさせてくれない。 「ではハル様、早速お会いして、お手入れをさせて貰えるようにお願いしましょう。」