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「ハル様、大丈夫ですか?」

足下が揺れて我に返る。シンシが小刻みに背中を揺らしていた。

「出来れば、もっと搭乗者かの気持ちを考えた運転をして頂きたいんですが…」

脳みそが回転しているような気持ち悪さを何とか落ち着かせようと、姿勢を正して背もたれに体重を預ける。

「カジ様に急ぐように言われておりますので」

シンシの後頭部をじっと見つめる葉瑠。
しかし、何も進展しなさそうなのでこれ以上の文句は控えることにした。