仕事場までは、近道所ではない道を行く。 塀の上、屋根の上、そして電線の上。 前触れなく超ジャンプを披露し、すかさず時速20キロで走り抜ける。 どう頑張っても亀と呼べる生き物ではない。 初仕事では、移動を始めた瞬間から気絶してしまったため、早く慣れて、気絶は避けなければと思ってみたものの、葉瑠の意識は前回同様飛んでいった。