私が当たり前のように過ごす日常。

「花菜、遊ぼ♪」
どんな時も健気に笑いかけてくれる莉花。

「花菜ちゃん、一緒に行こう」
いつも優しくしてくれる部活の友達。

「プー花菜、宿題見せろ!!!!」
今まで沢山の時間を共有してきた涼。

「東海林さん、明日も頼みますね」
どんな仕事でも一緒にこなしてくれた二階堂クン。

みんなみんな大好きで、
この当たり前が壊れていくことなんて想像できなくて、
私は自分の本音を固い鉄格子の中に封印していた。

多分、本音を解放してしまえば、全てが壊れゆくことをどこか本能的に解っていたのかもしれない。