…二階堂クン。
私が思うに全てが完璧な人。
でも、こんな私じゃ、二階堂クンは振り向いてなんかくれないんだろうな…。

ドガァンッ

「痛ぁっ…」

考え事をしてたら電柱にぶつかってしまったらしい。
果てしなく怪しい音を立ててぶつかり、まるで漫画の様にに派手に転んだ…。
莉花とはさっきの交差点で別れたし、幸い誰にも見られなくて済ん…だ………。
…と思ったのに。

「…ぶっ、ぶはははははw何だよ今の音!?ちゃんと前見て歩けプー花菜ぁ((笑」
「最悪…」
「えぇ?何がぁ?」
「………」

笑いすぎて腹を抱えている涼を一発蹴った。

「人の失敗見て笑うとかまじ最ッッッ低!!!」
「何だよ…そんな怒ることねぇじゃん」

私は走ってその場を離れた。
後ろで何か言ってるけど、そんなの知らない。
あんな奴大嫌い。