その紙は進路希望調査で私が

[わかりません]

っと一言だけ書いて提出したやつだ。

私はそれを見て

「そのまんまの意味ですが」

っと言うと藤沢は

「もっと真剣に考えなさい!!
 
 今から行動しなければ

 あなたがしたいこともできなくってしまうのよ。

 わかってる?

 何かあるでしょ。大学は行っておこうとか。

 本当に。夢はないの?夢は!」

そう軽く怒鳴られ何も言えない私を見て

藤沢の隣の席に座っていた男の教師が

「まぁ。まぁ。藤沢先生。

 そんなに言わなくても。」

っと間に入ってくれた。

藤沢は隣の教師言われ少しビックリした様子で黙り

「とにかくよく考えるように」

と言って私を帰した。

藤沢の隣の席の教師は30代手前の若くてカッコイイのでそこそこ生徒から人気のある教師だ。

私は女の勘で藤沢はきっと隣の教師が好きだなっと思った。