私はふっと空を見上げた。


太陽がもうすぐ見えなくなる。


こんなとこにいる場合じゃない。


帰らなきゃ。


でも。


こんな泣き顔を親に見られるのなんて嫌だ。


立ち上がれない。





しばらくしてまた受信音が鳴る



[090-○○○-○○○○ 電話して]




私はすがる思いで電話をかけた。





プ。プ。プ。 プルルルル。カチャ。



「もしもしmihoか?」