すると


「馬鹿。」


そう聞こえたかと思うと
視界が変わって沙智の
制服が見えた。


あれ??


傘は??
私ぬれんじゃんっ。

水が滴ったところで
パンダが
良いとこなんですけど..??


濡れてない。
つか苦しい。



...はやすぎてついて
いけなかったけど、
どうやら私は
傘を取り上げられ
抱きしめられたらしい。



え??


傘は??


横をチラッとみると
無惨にも
いつもは濡れるはずのない
部分に水が侵入していた。



「邪魔すぎ。」