平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)

「平ちゃーん、ご飯だよ~」


 勝手に鍵を開けて家に入り、キッチンのテーブルにお母さんからの料理を置くと、二階の平ちゃんの部屋を目指す。



 トントン、とノックをしても反応がない。



 ガチャ。



 扉を開けると、暖房で温まった空気が流れ出るので慌てて中に入って扉を閉めた。