バタンッ。


「お待たせ」


 平ちゃんが再び車の中に戻ってきた。


「ちょうど、おじさんもおばさんもいたから、彼氏になりますって言ってきた」


 マジでそんなことしに行ってきたのか……。


「――三月末日までってことも?」


「うん、もちろん」


 何でそんなにニコニコしてるのよ。

 この鈍感!!


「……で、許可、もらえたの?」

「うん、もちろん」