「平ちゃんは、どうなのよ……。あたしと付き合いたくないわけ?」



 付き合いたくないわけないよね? って、少しくらい、プライド出してもいいでしょ?



「俺は、女子高生のカオリと付き合いと思ってたよ」



 "女子高生"のあたし。



「……じゃぁ、それでもいいよ」



 あたしが俯くと、平ちゃんは「待ってて」と言って車から降りて行った。