「え、本気?」

 平ちゃんがちょっとビックリしたようにあたしを見る。


「うん」


 そっかぁ……、と平ちゃんは呟いて、少し考えるように上を向いた。




 って、そんな考えることなの!?


 あたしじゃダメってこと?




 不安で、もう車から逃げ出そうかとしたとき、平ちゃんがボソリ、と言った。


「カオリの両親に彼氏になりますって了解とらないとなぁ」