ジタバタしていると、後ろでコホンッと咳払いが聞こえる。


「お前たち、外でそういうことは止めなさい」


 見るとあたしのお父さんが、少しムスッとした顔で後ろに立っていた。


「あ、おはようございます」

 平ちゃんが慌てて離れる。

「平、こういうのはまだ、早いだろう?」


「はい、すいません、おじさん」

 シュン、としている平ちゃんが可愛い。


 でも、あたしももう十八なんですけど。


「ハグぐらい小学生でもするよ」