「お前、普通に断れないの? 可愛くねぇな」

「あんたに可愛いなんて思われなくて結構よ」


 チッ、と舌打ちした山田は、去り際振り返った。


「お前みたいな女、顔が良くても誰も相手にしてくれねーだろ」

 客にも愛想ねーしよー、なんて。


 負け犬の遠吠えじゃん。


 平ちゃんさえ、可愛いって言ってくれればそれで良いんです!