「何で、あたしが、あんたと？　意味分からないんだけど」


「フリー同士なら付き合ってみればいーじゃん」


　あんた、何様？


「残念ながら、あんたのその理由、まったく意味わからない。

この世であんたと二人きりになっても、付き合ってみてもいいか、なんて思わないわよ」



　顔色ひとつ変えずに言い放つと、山田は眉をピクピク動かした。