平ちゃんがご飯を食べ終わった後、二人でリビングのTVに向かう。


「だ~~~~~!! カオリ、もう一回!!」

「何回目だと思ってんのよ、もうヤダよ」


 何度やってもあたしに勝てない平ちゃんは、手を合わせて頭を下げている。


「お願い~!! 後一回だけ!!」


 わざと負けてあげればいいのかも知れないけど、そんなの平ちゃんが認めないだろうし、あたしも、負けてやるつもりなんてナイもんね。