「人の好きな子、そんな言い方したらヒドイ。朗にとっては、柚子ちゃん以外は全部"気が知れない"なんだろ?」
朗は、フン、と鼻を鳴らしてソッポを向いた。
いや、柚子ちゃんに視線を移しただけか。
「確かにカオリは、素直じゃないし、すぐ怒るし、すぐ手が出る」
俺が言うと、朗が呆れ顔でまたこちらを向く。
「最悪じゃねーか」
うん、朗ならそう言うと思ったけどさ。
「でも、俺、素直すぎる子より、そういう子のが好きなんだ」
朗は、フン、と鼻を鳴らしてソッポを向いた。
いや、柚子ちゃんに視線を移しただけか。
「確かにカオリは、素直じゃないし、すぐ怒るし、すぐ手が出る」
俺が言うと、朗が呆れ顔でまたこちらを向く。
「最悪じゃねーか」
うん、朗ならそう言うと思ったけどさ。
「でも、俺、素直すぎる子より、そういう子のが好きなんだ」

