平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)

 混むのを避けて、少し早いランチにした。


 見ていると、朗さんが柚子ちゃんのために甲斐甲斐しく動いているのに気が付く。

 お水を持ってきてあげたり、紙ナプキンを用意してあげたり。


 って、あたしたちの分は無視で、柚子ちゃんにだけなんだけどね……。



 あまりの溺愛っぷりに、怒るより呆れて、あたしは平ちゃんと自分のお水やらを用意した。