「柚子ちゃん大丈夫かなぁ。朗さんなんて、人のこと放って置いて行きそうじゃん」
「いやぁ……朗は、離れろと言っても、離れないと思うよ」
平ちゃんは苦笑して、出口を見つめている。
あの鋼鉄がねぇ……?
少しして、朗さんの腕にすがりついた柚子ちゃんが目を瞑ったまま出てきた。
「うわー、朗、役得ー」
心底羨ましそうに言うので、あたしは平ちゃんの背中をバシン、と叩く。
「いてっ」
「いやぁ……朗は、離れろと言っても、離れないと思うよ」
平ちゃんは苦笑して、出口を見つめている。
あの鋼鉄がねぇ……?
少しして、朗さんの腕にすがりついた柚子ちゃんが目を瞑ったまま出てきた。
「うわー、朗、役得ー」
心底羨ましそうに言うので、あたしは平ちゃんの背中をバシン、と叩く。
「いてっ」

