平ちゃんはお腹を擦りながら、困った顔をしている。

「カオリ、男のお腹とか、イキナリ殴っちゃダメだよ? 

反撃されたらどうするの? 俺だって無意識だったら反撃しちゃうかも知れないでしょ?」


「平ちゃん、反撃なんてしなかったじゃん」


 バッカじゃないの、と私は立ち上がった。


「だって、起きてたもん」

「はぁ!?」

 呆れて睨みつけると、やっぱり平ちゃんはニコニコ笑っている。


「この、セクハラ教師!」