今宵…甘ったるい幸福の中で

「んっ…」

暫くして彼は唇を離した。

「お前馬鹿なの」

静かに呟いた。

「俺は篠崎なんか目に入らないし…好きでもない奴に好かれても嬉しかねえよ」

あれだけ散々怒鳴ったのに彼は優しく宥めるように言った。

「俺、言ったでしょもう逃がさないって」

洋介は自分の額を雛の額にくっつけて言った。