今宵…甘ったるい幸福の中で

「そうだよね彼女すごく可愛いもん」

「落ちつけ」

そんな様子の雛の両腕を掴み宥めようとする洋介。

「あんな可愛い子だもん想われて嬉しいよね」

興奮状態の雛。治まらず噛み付くようにまくし立てる。

「こんなあたし捨てて篠崎さんとこ行っちゃ…」

そこまで言いかけた時洋介が雛の唇を自分の唇で塞いだ。