今宵…甘ったるい幸福の中で

鏡で自分の顔を映し出す。

(ひどい顔…)

~

携帯が着信を知らせる。

携帯の画面には洋介の名前…

ドキッとした。

(まだ起きてたの)

雛は画面を見つめている。

出るか出ないか迷っていた。結局…


「もしもし…」

電話に出た。

『やっと出たお前何してんだよ』

洋介の声は怒りと安堵が混じっていた。

「ごめんなさい…寝てました…」

『寝てたマジすっげえ心配したんだけど』

ズキっと胸が痛んだ…