「別れてください」

高校2年の冬…
雛は一つ年上の彼…洋介に別れを告げた。

「え…なんで?」

「ごめんなさい…他に好きな人ができました」

「……」

嘘である。本当は好きで仕方ない…

けど…先輩とはあまりにも釣り合わないから…

「本当に?」

大きな瞳を細めて彼は言った。