妄想小説(短編)

しかし会談は、僕が黙っている間にも
男性アニメスタッフがうまく進めてくれ
ていて、

「もうそろそろ終わりますよ」という
ような雰囲気が感じられた。

もう少し杏樹さんと何か話がしたい!
急に焦りを感じてきた僕は

「あ、すみません」

と口を挟み、僕には何やらよく分から
ないテレビ業界的な話をしていた男性
アニメスタッフと鈴木杏樹さんは、

「あれ、まだ居たの?」と言わんばかり
の目を僕に向けた(ような気がしたが、
これは僕の気のせいかも知れない笑)

「実は、今日お渡しできないかと思って、
 持ってきたものがあるんですけど」