「あっ、さっきの曲聴きたい!」



地面に立つと、突然思い出したかのように言った雫ちゃん。




「いいよ。」



雫ちゃんのためなら何度だって弾いてあげる。


このために趣味だったピアノを本格的にやり始めたんだから。





…それは全部



「~♪~♫」



「本当に好きなんだね。」



「うんっ」



「僕とどっちが好き?」



「…蒼空くんは大好きだもん。」





――雫ちゃんだから、だよ?







≪201HR OTOMENDANSHI …END≫