そうと決まれば、今日やるんだ! 乃愛と別れて、教室の中を見渡す。 「…あれ、あれれ?」 蒼空くんいないじゃん! 「…まさか、危険を察して逃げた!?」 「なわけないじゃん。」 「あ、同じクラスの…誰だっけ?」 「おいおい…蒼空ならピアノ弾きに行ったよ。」 「ん?なんで分かったの?」 「全部口に出してたけど…本当、蒼空のことになると余裕ねーな。」 それ、どういう… 反論しようとしたら、背中を押され音楽室に向かうしかなかった。