多数の女の子に告白されているはずなのに気づかない。 好きなんて友達で、って思ってる彼は一方で鈍感男子と命名されているらしい。 「また、晴紀くん?」 「だって、目で追っちゃって…」 「優姫菜飽きないよね。」 「…うー」 ――そして彼は私の王子様でもある。 入学式初日になんでもないところで転んでしまった私に手を差し伸べてくれた。 …一目惚れだったんだ。