それから週末までの5日間。



健斗とは一言二言しか交わしてない気がする。




それだけ驚いていたんだ。



――まさか自分がヤキモチを焼くだなんて。






「さくらー、暇なら買い物行ってきてー」



「暇じゃなーい!」



「部屋で寝てるのにー?さっさと起きてきなさい!もうお昼よ?」




…暇じゃないって言ってるのに。



寝ることだって立派な用事だ!





「さくら!」



「…はーい。」




なんて親に逆らったら後が怖い。



階段を降りるとメモを渡され、私はスーパーに行くことになった。