「ちょっ、ソラ、くすぐったいっ…」 ワンッ 「舐めちゃダメっ」 とは言うものの、止めない私も相当な動物好きだと思う。 ソラは私にお構いもなく顔中をペロペロ舐めてくる。 「この子、凄い甘えんぼさんだね。」 こんなにも見知らぬ人に懐くなんて。 そう昂くんに話しかけた…つもりだったけど昂くんは無言。 …あれ? 「昂、くん?」 「…そいつ俺には懐かないのに。」 え、そうなの? 昂くんが拗ねた顔でこちらを見る。 (…っ、反則。)