「……」
「……はい。」
「…う、俺は…」
「うん、分かった。そこまで断るなら私子猫ちゃんとずっと遊んでる。帰らない。」
――なんてね。
そんなの口実に決まってる。
好きなのは昂くんただ一人だもん。
「…え。それじゃあ…「はい。今なら触りたい放題!」
「……猫。」
ゆっくりと子猫に手を伸ばす昂くん。
…そしてその頭を優しく撫でた。
「…ねっ?私動物好きな人は、みんな良い人だと思うんだ。」
「―――っ」
だって、動物は人の心が分かるから。
そう微笑んだら、昂くんもぎこちなく笑ってくれた。
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