…うん、きっと。 そう思って、子猫を抱きかかえた。 「…なに?」 「もっと触ってあげれば喜ぶよ!」 「読書の邪魔。」 「…動物好きなのに?私ならずっと触っていたいのに。」 「うざ…」 またそうやって真顔で私を見る彼。 …頑固だなぁ 「…昂くん。触ってあげて。一回でいいから。」 「……いい。」 一瞬だけ迷った顔をしたのを見逃さなかった。 …やっぱり触りたいんだ。