――数分後 複雑な表情をして晴紀くんは戻ってきた。 「大丈夫?」 「……え?」 「…痛み増したの?」 「あ、うん。違くて…」 曖昧な返事で話が続かない。 「………なぁ」 「ん?」 「胸が痛いの、分かった。」 「え、病気?」 「さすがに違うけど…俺さ、」 そこまで言うと口を閉ざしてしまった晴紀くん。 …なんか、焦れったいな。