まだ胸を押さえる晴紀くんを支えて、リビングに通す。 「…どう?」 「…さっきよりはマシかも。」 「よかった。お茶持ってくるね。」 とりあえず治まるまで休んでてもらおう。 そう思って冷蔵庫から麦茶を出した。 ――♪~♫ 「…あ、俺だ。…はい。あ、満?」 どうやら電話の相手は友達らしい。 「(外出てようか?)」 口パクで伝えると、首を横に振って晴紀くんが廊下に出ていった。