教室に入り、翼くんの席を見る。 (あー…また…) 「翼、明日遊ぼっ!みんなでカラオケとかさ!」 「んー?別にいいけど。」 もう見慣れた光景。 こんなにも視線を向けているのに彼は見向きもしない。 嫌いなのは分かってるけどさ…ちょっとぐらいこっち向いてくれたっていいじゃない… そんな願いが通じたのか彼と目が合った。 「あ、花音。遅いんだけど?」 「ごめんっ…」 さっきからいたなんて気づくわけない、よね。 ちゃんと時間までには買ってきたんだよ、翼くん。