――ゲーム開始の笛が鳴った後。 「す、すご…」 悠馬くん中心に事が進んでいく。 勉強で上位を誇る悠馬くん。 スポーツをしているときには、一番目立つ彼。 (これは好きになったら大変だ…) さっきからドキドキしている私も例外ではないんだと思う。 「…悠馬くん頑張れっ!」 気づいてほしくて、人一倍大きな声を出した。 ――この想いも人一倍大きいから。