教室に着くころには靴下のことなどとうに忘れていた。
「おっ、タカじゃん、はよー」
「おー」
「ちーす」
自分の席に着くと、自分にとっても友人だと言える友人たちが集まってきた。
まぁ、基本僕のクラスは仲がいい。
そりゃ中学生なんだし各グループによって力の格差はあるものの、僕の所属するグループははっきりいって悪い方じゃない。
地味でいつも本ばかり読んでる奴、オタクで会話も常に何かのアニメの話ばかり……なんて奴らはさすがに浮いているが、特に彼らは気に留めていないようなのでいいだろう。
「お前いいよなー」
「なにが?」
突然僕の無二の親友、青木智也(アオキトモヤ)が言う。
彼はかなりの腐れ縁で小学1年生の時から中2で1度クラスが離れたもののそれ以外ずっと一緒なのだ。
しかし彼は頭もよく、運動神経も抜群だ。
おまけに世渡り上手というからその器用さには驚くばかりだ。
「美術部だろ?俺らもうすぐインターハイだしさぁ……。もう毎日練習尽くしでやんなっちゃうってんだよ」
「そうか。もうすぐ引退だもんな。この夏が最後か」
僕がしみじみとそんなことを言うものだから
「え?なに。美術部もそういうのあんの?」
なんて智也に言われてしまった。
「あ、いや、別に……。なんでもねーよ」
実は僕が言っていたのは同じ部活である斎藤のことだったんだけどな。
さすがにこのタイミングでそれは言わずにおいた。
「おっ、タカじゃん、はよー」
「おー」
「ちーす」
自分の席に着くと、自分にとっても友人だと言える友人たちが集まってきた。
まぁ、基本僕のクラスは仲がいい。
そりゃ中学生なんだし各グループによって力の格差はあるものの、僕の所属するグループははっきりいって悪い方じゃない。
地味でいつも本ばかり読んでる奴、オタクで会話も常に何かのアニメの話ばかり……なんて奴らはさすがに浮いているが、特に彼らは気に留めていないようなのでいいだろう。
「お前いいよなー」
「なにが?」
突然僕の無二の親友、青木智也(アオキトモヤ)が言う。
彼はかなりの腐れ縁で小学1年生の時から中2で1度クラスが離れたもののそれ以外ずっと一緒なのだ。
しかし彼は頭もよく、運動神経も抜群だ。
おまけに世渡り上手というからその器用さには驚くばかりだ。
「美術部だろ?俺らもうすぐインターハイだしさぁ……。もう毎日練習尽くしでやんなっちゃうってんだよ」
「そうか。もうすぐ引退だもんな。この夏が最後か」
僕がしみじみとそんなことを言うものだから
「え?なに。美術部もそういうのあんの?」
なんて智也に言われてしまった。
「あ、いや、別に……。なんでもねーよ」
実は僕が言っていたのは同じ部活である斎藤のことだったんだけどな。
さすがにこのタイミングでそれは言わずにおいた。


