「そんなことだけ言いに来たの?」
僕はあからさまに「ウザったいんだけど」と伝わる態度で話す。
「それだけじゃねぇよ!なぁ、ちょっと見てくれね?机に絵描いたんだけどさー」
だが、やはり彼にそんなの伝わる筈もなく、僕は半ば無理やり手を引っ張られ、4組へ連れて行かされた。
そして彼が得意げに僕に見せた絵、というのが。
「なにこれ……。おっさん?」
「ちげーよ!人面うさぎだよ!なんか可愛くね?」
なにか気持ち悪いほどリアルな人面うさぎだった。
「可愛くねーよ。キモい」
僕はその絵を見てさらに機嫌を悪くした。
僕は彼も嫌いだが、それ以上に彼の描く絵が嫌いだ。
怖いくらい上手で、誰にも描けない独特の雰囲気を持っていて。
それでもってセンスもある。
僕は彼の絵に嫉妬しているのだ。
僕はあからさまに「ウザったいんだけど」と伝わる態度で話す。
「それだけじゃねぇよ!なぁ、ちょっと見てくれね?机に絵描いたんだけどさー」
だが、やはり彼にそんなの伝わる筈もなく、僕は半ば無理やり手を引っ張られ、4組へ連れて行かされた。
そして彼が得意げに僕に見せた絵、というのが。
「なにこれ……。おっさん?」
「ちげーよ!人面うさぎだよ!なんか可愛くね?」
なにか気持ち悪いほどリアルな人面うさぎだった。
「可愛くねーよ。キモい」
僕はその絵を見てさらに機嫌を悪くした。
僕は彼も嫌いだが、それ以上に彼の描く絵が嫌いだ。
怖いくらい上手で、誰にも描けない独特の雰囲気を持っていて。
それでもってセンスもある。
僕は彼の絵に嫉妬しているのだ。


